平均寿命80年の長寿社会となり、21世紀には65歳以上の高齢者の割合が4人に1人になると、推計されています。
これと共に、最近老化に伴って骨がもろくなり、背骨が曲がってくる「骨粗しょう症」がクローズアップされてきました。
この病気になると骨折が起こりやすくなり、脚を骨折すると「寝たきり」の原因となったり、治療が長びくと「痴呆」を誘発することにもつながります。
このような状況になると、本人はもとより家族にも大きな負担を強いることになります。
骨粗しょう症とはこんな病気
背骨は内部がスポンジ状になっており、通常はきめ細かな状態を保っていますが、骨粗しょう症になるとヘチマのようにスカスカになってしまいます。
この病気になると骨の量が減って、腰が曲がったり、背中や腰の痛みを訴えるようになると共に、骨がもろくなるため骨折しやすくなります。現在、骨粗しょう症の状態にある人は1000万人以上と考えられています。
ワンポイント
骨はタンパク質、カルシウム、リンなどからできています。
タンパク質は繊維組織(コラーゲン)としてアミ目状に存在し、カルシウムやリンは、そのアミを埋めるように存在しています。
ちょうど鉄筋コンクリートの鉄筋がタンパク質、コンクリートがカルシウムやリンと想像して下さい。
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