「ラ・クラルテ」設立にあたって



「ラ・クラルテ」の設立の理念は次の三点にあります。

  @毎日の活性化とリハビリテーションを通して自立へのサポート
  A入居者の人権の尊重と安全を第一に考えた介護サービス
  B家庭的な日常生活の実現と生きがいの創出

心と体が健康でさえあれば、人は自立した毎日を過ごすことが可能となります。しかし、社会の高齢化によって、他社の介護や看護など、日常的なケアを必要とする高齢者の方も増えています。
こうしたケアには多くの時間と労力が求められてまいります。それゆえに、ケアを受ける方々にも、それが暗雲のように心の重圧としてのしかかってくるのです。
「ラ・クラルテ」の設立目的は、いわば、このような方々が一日も早く自分で生活する力を回復し、家庭に復帰し、そしていきがいのある毎日を取り戻せるようなお手伝いすることにあります。医療と介護、病院と家庭の中間に位置する施設であるともいえるでしょう。
「ラ・クラルテ」を設立するにあたり、私たちが候補地としてこの高台を訪れたとき、空は小雨の曇天模様でした。しかし次の瞬間、にわかに空が裂け、雲間から光が降り注いできたのです。それはまるで、介護や看護を必要とする高齢者の方々の心の中に、「この地で光を与えよ」と天が我々に与えてくれた場として施設名も“ラ・クラルテ”(フランス語で光)と命名した。
二十一世紀の社会をむかえるにあたり、高齢者の方々のケアと社会復帰、家庭復帰の促進は、われわれ医療を学んだ者にとって義務と考えます。そのために「ラ・クラルテ」では、先進技術を駆使した清潔な諸設備はもとより、地域や人々との交流を重視し、ふれあいの場もふんだんに設けました。そして、専門のスタッフが真心をこめたお手伝いをいたします。

この緑豊かな高台の施設が、将来にわたって多くの高齢者の方々のお役に立つことを願っています。







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